2022年2月1日にエクスペディアの会員制度が変更になります。以前の記事でエクスペディアの会員制度については何度か触れていますが、ポイントが1ポイント1円ではなかったり分かりにくい制度でした。そのあたりの改善も含めて制度変更が行われるようですので、変更点を見ていきたいと思います。
【以前の記事はこちら】
目次
会員制度の変更点
ポイント換算レート
まずポイント換算レートが以下のように変更になります。
2022年1月31日まで | 2022年2月1日から |
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120ポイント=100円 | 100ポイント=100円 |
これまでは旅行予約時に120ポイントを100円としてポイントを利用できました。正直非常に分かりにくかったです。これが100ポイントで100円、すなわち1ポイント1円とシンプルになります。
さて、お気づきになられたかもしれませんが、1ポイント当たりの価値が上がる形になるので、現在120ポイントたまっている場合、2月1日以降にポイントを利用すれば本来100円分の割引だったものを120円分の割引として使えるのではないかと思いますよね。
しかしここに関してはちゃんと対策がされるようです。残念ながらポイント利用時に割り引かれる金額は同じになるように、ポイント額が調整されるようです。
どういうことかというと、現在120ポイント持っている方は2月1日になると保有ポイント額が100ポイントに減少します。ポイントを使って割引できる額は変わらないので、ポイントが減っていても安心してください。
ポイント付与額
次にポイント付与額についても変更となります。
予約対象 | 2022年1月31日までに確定した予約 | 2022年2月1日以降に確定した予約 |
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宿泊、現地ツアー、 航空券+宿泊 | 75円につき1ポイント貯まります | 100円につき1ポイント貯まります |
税及び手数料 | ポイント取得対象です | ポイント取得対象外です |
こちらも以前は非常に分かりにくかったですが、100円につき1ポイントでポイント還元率は1%とシンプルで分かりやすくなりました。一方で、予約時の税と手数料についてはポイント取得の対象外となるようです。この点は改悪ですね。高額な予約ほど少し損する形となります。
会員ボーナスポイント
会員ランクに伴うボーナスポイントについてです。
会員ランク | 予約対象 | 2022年1月31日までに確定した予約 | 2022年2月1日以降に確定した予約 |
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シルバー会員 | 宿泊、現地ツアー、航空券+宿泊 | 10%のボーナスポイント | 利用額100円につき1ポイントのボーナスポイント |
航空券(基本) | 利用額750円につき1ポイント | 利用額500円につき1ポイント | |
航空券(ボーナス) | 10%のボーナスポイント | なし | |
ゴールド会員 | 宿泊、現地ツアー、航空券+宿泊 | 30%のボーナスポイント | 利用額100円につき2ポイントのボーナスポイント |
航空券(基本) | 利用額750円につき1ポイント | 利用額500円につき1ポイント | |
航空券(ボーナス) | 30%のボーナスポイント | なし |
こちらはちょっと複雑ですが、航空券の基本ポイントを除けば、ポイントが貯まりにくくなったと言えるでしょう。
会員ランクアップ基準
続いて、会員ランクアップ基準を見ていきたいと思います。
会員ランク | 2022年1月31日まで | 2022年2月1日以降 |
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シルバー | 1年間に7泊または60万円利用 | 毎年1月1日~12月31日に旅行アイテムを10個集める |
ゴールド | 1年間に15泊または120万円利用 | 毎年1月1日~12月31日に旅行アイテムを25個集める |
税・サービス料を除く、クーポン、割引適用後の予約金額が2,500円以上の利用が旅行アイテム1個を集める条件です。ここで注意が必要なのが、10,000円の予約をしたからと言ってアイテムを10,000/2,500=4つ集められるという訳ではない点です。金額がいくらであろうと、ホテル宿泊であれば1泊、航空券であれば1枚(往復は1枚とカウント)につき1アイテム取得となります。
これまで通りの会員特典
以下の特典はこれまで通り利用可能となります。
- VIP Access提携施設での旅行得点
- アプリで対象の宿泊施設予約時に基本ポイントが2倍、VIP Access施設であれば3倍付与
移行措置
コロナによる影響で旅行の機会も少ないことから、現在シルバー及びゴールド会員のステータス期限は2023年2月28日まで延長されるようです。
また、2022年1月1日から2022年1月31日までの予約については、宿泊数と利用金額両方に基づいて旅行アイテム数を計算します。
制度変更で損してない?
いくつかの観点で損していないか検証してみましょう。
検証項目 | 検証結果 | 損得判定 |
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ポイント取得 | シルバー会員が税込み11,000円の宿泊を利用したとします。これまでは1,246ポイント(約1,038円相当)獲得できていましたが、これからは200ポイント(200円相当)の獲得となります。 | 損 |
会員ランクアップ | 最低コストを考えると、これまでは2,500円の宿泊7泊でシルバー会員になれていましたが、これからは2,500円の宿泊10回でシルバー会員となります。 | 損 |
残念ながら、総じて損する結果となっています。唯一得するのが航空券のみを予約したケースです。しかし、正直エクスペディアで航空券単体を予約するというケースは稀かと思われますので、恩恵を受けるケースは少なそうです。
まとめ
今回はエクスペディアで2022年2月1日に行われる会員制度変更について見てきました。コロナ影響による業績悪化もあるのか、全体的に改悪の多い制度変更となります。今後、この制度変更を補って余りあるクーポンや割引が提供されるかがエクスペディアの継続利用のポイントとなりそうです。
変更に伴う規約の原文はこちらになります。