クレジットカード業界からの証券業参入を果たしたエポスカードのtsumiki証券。今回はフラットに、他の証券会社で口座を開設し積み立てNISAを行う場合と比較してみました。
まずは比較する上で、つみたてNISAならではのいくつかの前提事項を確認しておく必要があります。
1.対象商品について
つみたてNISAの対象商品は、実は金融庁により指定された投資信託に限られます。投資信託とは運用会社が投資家の代わりにポートフォリオを組み資産運用してくれるサービスですね。
詳しくはWikipediaをご覧ください。
2.手数料について
つみたてNISAの対象商品選定条件の中に、販売手数料はゼロであること、という条件があります。つまり、販売手数料では証券会社選びで差が付かないようになっているということです。
では、上記を踏まえて早速tsumiki証券とその他の証券口座の比較結果を見ていきましょう!
いきなりですが、以下が比較結果の表になります。
まず最初の観点、積み立てNISA対象商品取り扱い数から見ていきたいと思います。
以前の記事にも書かせていただきましたが、tsumiki証券の取り扱い商品数はその他の証券会社と比べると少ないです。
では少ないことはマイナスなのでしょうか?
筆者はそうは思いません。というのも、投資信託という商品特性上そもそも運用成績に差は付きにくく、たくさんあると逆に選べなくなってしまうからです。
それでは次の観点、アプリの有無を見ていきましょう。
今時ほとんどのことはスマホで済ませてしまいますよね。投資も同じ。手軽に操作できるスマホアプリがあるといちいちパソコンを立ち上げる手間もかからずストレスがありません。
まずはtsumiki証券。こちらはエポスカードのアプリと連動しているスマホに最適化された画面のホームページがあるため△としています。また、その他の証券会社もそれぞれアプリがありますが積み立てNISAは対象外であり、ここはあまり差がつかないポイントです。
最後は付帯サービスについて見ていきましょう。今時の証券会社のサービスにはポイントが付き物になっています。ただし、ポイントの付与率には差があります。また、どれだけ使い勝手のよいポイントが貯められるのか?は非常に重要な点となってきます。
下の表に、各会社のポイントの特徴をまとめてみました。
まずはじめにtsumiki証券から。
エポスカードの証券会社と言うだけあって、エポスポイントがたまります。詳しくはこちらの記事でご紹介しています。tsumiki証券の場合、積み立て額(積み立て残高ではない)に応じてポイントがたまります。
ポイント付与率は積み立てを続けることで上昇し、最大で0.5%になります。
さらにたまるポイントがエポスポイントと言うことで、丸井での買い物で利用できるのが嬉しいところ。
次にSBI証券を見てみましょう。こちらでたまるのはSBIポイントと言うなんとも聞きなれないポイントです。SBIポイントのポイント付与率は投資信託については月平均運用資産が1,000万円未満の場合は通常銘柄については0.1%とあります。が、この通常銘柄というのがくせ者です。
こちらのページを見ると通常銘柄以外に当社指定銘柄というのがあり、実は積み立てNISA指定銘柄の70%以上がこの当社指定銘柄なのです。そして当社指定銘柄のポイント付与率は0~0.05%。非常にポイントがたまりにくいのです。
最も付与率が高い銘柄であれば40万円を1年間運用すると400ポイント貯まります。
続いて松井証券のポイントを見ていきたいと思います。松井証券のポイントもSBI証券同様にポイント付与対象外銘柄があり、積み立てNISA指定銘柄の大部分がポイント付与対象外です。ポイント付与対象銘柄であれば月平均運用運用額の約0.0083%のポイントと非常にたまりにくいですね。
40万円を1年間運用すると400ポイント貯まります。
お次はマネックスポイントを見ていきます。マネックスポイントの付与率は月平均残高の約0.0067%とこちらもやはり貯まりにくいです。マネックスポイントの価値は1ポイント1円とのこと。40万円を1年間運用すると320ポイント貯まります。
最後は楽天証券です。こちらは月平均残高10万円ごとに4ポイント貯まります。40万円を1年間運用していたとすると1年間192ポイント貯まります。
ここまで見てくると投資を開始してから5年目のtsumiki証券がいかにお得かがわかってくるかと思います。tsumiki証券は早く始めれば始めるほどお得。しかもほかの証券会社と比べると段違いにお得になるわけです!
tsumiki証券を始めるにはまずはエポスカードの登録から。